フィリピンのセブ市が、児童・女性を巻き込んだ組織的な搾取と人身売買の疑いに対し、取り締まりキャンペーンを強化!!
背景と現状
ネストル・アルチバル市長は、物乞い対策委員会(Anti-Mendicancy Board)に対し、シンジケートと関連する組織的犯罪の特定と救出活動の調整を指示しました。
「これはもはや単なる物乞いではありません!」とアルチバル市長は述べています。「組織的な搾取を示唆するパターンが見られます。これらの一部は人身売買に該当する可能性があります」
確認されている主な手口
1. 「石鹸ギャング」(Sabon Gang)
- 無料の石鹸を提供すると言って運転手に近づく
- 車を停めさせた後、身分証明書を要求
- 親戚や近所の人だと偽り、金銭を要求
石鹸を持ってきてフロントガラスの無料清掃だとアピールし、身分証明書の提示を求め名前を確認した後、自分たちと親族であると主張して金銭をたかり・ゆすり取る手口・・
2. 組織的な児童の利用
- L300バンで子どもたちが商業地区(JYスクエアなど)に送り込まれる
- 同情を引くために靴を脱がされる
- 乳児を抱えた女性が街を徘徊し、金銭を要求するよう指導されている
市長は「母親たちが子どもを連れて歩き回らせています。路上で授乳する子どもが増えています」と指摘・・
市の対応策
即時対策:
- 警察と連携し、シンジケートの関与と人身売買法違反の調査を実施
- ホットスポット(ラフグ地区を含む)のマッピング開始
- 路上生活者の分類と適切な介入策の決定
- 今週、市長自ら監督のもと、委員会による初の公式作戦を実施
セブ市は、公共の場での物乞いと施しを禁止する市条例1631号(物乞い禁止条例)を施行しています。違反者は1,000ペソの罰金または社会奉仕活動に処せられ、再違反者は告訴される可能性があります・・
支援体制:
- NGOと協力し、薬物依存者、避難家族、保護が必要な子どもたちを支援
- 救出、リハビリ、社会復帰を目指したプログラムの展開
「誰も取り残さない包摂的な都市を作ると約束しました」とアルチバル市長は述べています・・
国内の深刻な状況
国際正義ミッション(IJM)とノッティンガム大学の研究によると・・
- 約50万人のフィリピンの子どもたちが児童性的搾取コンテンツ(CSEM)制作のために人身売買されている
- フィリピンの子ども100人に1人が被害者
- 約25万人のフィリピン成人が人身売買に関与(多くは親族や地域の子どもを搾取)
フィリピンの国際評価
フィリピンは米国国務省の「2025年人身売買報告書(TIP Report)」で10年連続でTier 1ランキングを維持しており、人身売買対策の最低基準を満たしています。
ただし、報告書は以下の課題も指摘しています:
- 多くの被害者が依然として見過ごされている
- 労働人身売買への対応が不十分
- 人身売買に関与する公務員の責任追及が不足
市長からの警告
ホリデーシーズンの到近に伴い、セブでの物乞いと人身売買活動の増加が予想されています。
「お金目当てで多くの人が来ています。全員が本当に困っているわけではありません。利用されている人もいます」とアルチバル市長は警告し、市民に対し不審な活動を報告し、社会復帰支援に協力するよう呼びかけています・・
まとめ
格差社会と言われるようになった日本、しかしその日本の格差とは比べ物にならない、超超超~格差社会のフィリピンでは、実際に困って路上に出る人もいるが、何かしら物売り等の仕事をしてれば、買ってあげるという支援の形もあるが、何もしない物乞いにあげることは、楽してお金を貰えることを覚え、その生活から抜け出せなくなり逆効果!決してお金はあげないでくださいね・・子供がタバコやシンナーを買ったり、物乞いからスリや強盗に発展したり・・個人の支援では手に負えず、社会や地域・団体の力を借りないと、解決しない深い問題で難題の課題です・・
例年クリスマスに向けて増える物乞いや、
カロリンと言って玄関前で、
歌や演奏をして各家を回り、
お金をもらう文化があるので、
今年は震災もあり増える予感!
なんとも辛いところですね・・
教訓:互助意識が強いフィリピン
現場からは以上です!
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