事件の概要
フィリピン国家捜査局(NBI)は2025年12月18日(木)、物議を醸している建設業者”サラ”・ディスカヤ(”Sarah” Discaya)容疑者に逮捕状を執行し、身柄を拘束しました!
容疑内容
ディスカヤ容疑者は以下の罪で訴追されています:
- 反汚職法違反(Republic Act No. 3019の第3条(e)項違反)
- 公金横領罪(刑法第217条、第171条および第172条関連)
これらの容疑は、ダバオ・オクシデンタル州における9,650万ペソ(2億6千万円)の治水工事プロジェクトに関連しており、このプロジェクトは全額支払われたにもかかわらず、実際には建設されなかった「ゴースト・プロジェクト」とされています。
逮捕の経緯
自主出頭と正式逮捕
- 12月10日:ディスカヤ容疑者は、フェルディナンド・”ボンボン”・マルコス・ジュニア大統領が逮捕状の発行を発表したのと同日、NBIに自主出頭
- 12月18日:セブ州ラプラプ市地方裁判所第27支部が発行した保釈不可の逮捕状がNBIにより正式に執行される
勾留状況
- ディスカヤ容疑者は標準的な予約手続きと書類作成を経て、現在NBI拘置施設(ムンティンルパ市の矯正局施設内)に収容されています
- 12月19日には、逮捕状を発行したセブ州ラプラプ市地方裁判所に出頭するためセブに護送される予定です
共犯者への追及
オンブズマン事務所は、ディスカヤ容疑者を含む計10名に対して訴追を行っています。共犯者には以下が含まれます:
- 公共事業道路省(DPWH)ダバオ・オクシデンタル工事事務所の職員
PNPによる全国指名手配
フィリピン国家警察(PNP)のホセ・メレンシオ・ナルタテス警視総監代行は、残る9名の共犯者に対して自首を呼びかけ、全国規模での追跡作戦を開始しました。
「ディスカヤ容疑者の他の共犯者全員に、彼女がしたように平和的に自首する機会を与えています。隠れても何も得られません。遅かれ早かれ捕まるのですから」
PNPはまた、共犯者の家族や友人に対し、法的トラブルを避けるためいかなる形の支援も控えるよう要請しています。
大統領の声明
マルコス大統領は記者会見で次のように述べました:
「この異常事態に関与した主要な10名に対し、裁判所が逮捕状を発行しました」
大統領は、ディスカヤ容疑者の逮捕を「ゴースト治水プロジェクト」の責任者を追及するためのより広範な取り組みの第一歩と位置づけています。
今後の展開
- 保釈不可:横領罪は保釈が認められない重罪であるため、ディスカヤ容疑者と共犯者は裁判期間中、拘置所に収容される見込みです
- 類似事件:今回は、治水工事汚職事件として裁判所に到達した2件目の事例となります。1件目は、オリエンタル・ミンドロ州ナウハンでの事件で、元アコ・ビコル党代表のザルディ・コ氏ら16名が訴追され、うち8名がすでに拘置されています・・
この事件は、フィリピン政府による公共事業における汚職撲滅の強い意志を示すものとして注目されています。
サラとは別の疑惑の女性が不審死
サラが逮捕・護送される最中の金曜日午前0時3分、
警察は治水プロジェクト公共事業・道路局(DPWH)の、
元公共事業次官カタリーナ・カブラルが
転倒事故による死亡を確認・・
運転手にケノンロードの一部で
降ろすよう指示してから数時間後、
ブエド川沿い高速道路の20〜30メートル下で
「意識不明かつ反応がない」状態で発見され
カブラルの死の状況を調査中・・真実は如何に⁉
教訓:治水プロジェクト疑惑の人が
川沿いで発見されるとは何とも皮肉な話し・・
現場からは以上です!
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