フィリピン政治界に衝撃が走りました。イミー・マルコス上院議員が実の弟であるフェルディナンド・”ボンボン”・マルコスJr.大統領を違法薬物使用で公然と非難し、大統領府は即座にこれを「自暴自棄な行動」と反論しています。
事件の概要
イミー議員の告発内容
2025年11月17日(月)夜、マニラのキリノ・グランドスタンドで開催されたイグレシア・ニ・クリスト(キリスト教会)の大規模集会で、イミー・マルコス上院議員は約60万人の群衆を前に爆弾発言をしました:
- 幼少期からの問題:「ボンボンと私が子供の頃から、家族全員が彼の問題を知っていた」と述べ、父親の証言でも彼の行動について記述されていると主張
- コカイン依存の主張:「父が大統領だった頃から弟の薬物依存が始まり、現在も続いている」と発言し、これが彼の健康と統治能力に影響を与えていると主張
- 第一家族への言及:リサ・アラネタ・マルコス大統領夫人と子供たちも薬物使用者だと示唆し、「私は大きな過ちを犯した。彼の依存症は悪化した。彼と妻は同じだから」と述べました
- 統治への影響:薬物依存が「汚職の氾濫、方向性の欠如、非常に間違った決断、説明責任と正義の欠如の原因となった」と主張
大統領府の激しい反論
クレア・カストロ報道官の反応
イミー議員の発言直後、クレア・カストロ大統領府報道官は自身のYouTubeチャンネルで生配信し、即座に反論しました:
「これは明らかに自暴自棄な行動だ」
カストロ報道官は以下の点を指摘:
- 薬物検査の陰性結果:2021年にマルコス大統領がセント・ルークス医療センターでコカインとメタンフェタミンの薬物検査を受け、陰性だったという2つの報告書を提示
- 政治的動機の疑い:「汚職調査が進展し、上院の彼女の同盟者が巻き込まれる可能性があるため、注意をそらそうとしているのではないか」と示唆
- 第一夫人への攻撃への非難:「兄弟だけでなく第一夫人まで中傷する理由は何か」と疑問を呈しました
家族内の亀裂
サンドロ・マルコス下院議員の反応
大統領の息子で下院多数派リーダーのサンドロ・マルコス議員は、叔母イミーの告発を**「根拠がなく、危険なほど無責任」**と非難しました:
「自身の政治的野心を推進するために、政府を不安定化させることを目的とした嘘の網に訴えるまで、彼女がどれほど堕ちたかを見るのは辛い」
政治的背景
汚職スキャンダルとの関連
この告発は、フィリピンで現在進行中の洪水対策プロジェクトをめぐる大規模汚職スキャンダルの調査中に発生しました。議会と上院の影響力のあるメンバーが、不正に多額のキックバックを受け取ったとされています。
ドゥテルテ派との関係
イミー上院議員は、大統領の前任者で厳しい批判者であるロドリゴ・ドゥテルテ元大統領の著名な同盟者です。ドゥテルテ氏は2025年3月に国際刑事裁判所の逮捕状により拘束されています。
軍の反応
比国軍(AFP)の立場
フィリピン海軍のロイ・ビンセント・トリニダード少将は、以下のように表明しました:
「AFPは憲法を守ることに専念する専門的で規律ある非党派的な組織であり続ける」
「私たちは政治的紛争や告発には関与しない。これらの問題は適切な法的・制度的メカニズムを通じて解決されるべきであり、公開対決ではない」
この事件は、フィリピンの有名な政治一族であるマルコス家の内部分裂を露呈し、政治的緊張と汚職調査が複雑に絡み合った状況を浮き彫りにしています。大統領は過去に薬物検査で陰性の結果を示していますが、この家族内の公然たる対立は国内政治に大きな波紋を広げています。
まとめ
実は前々から指摘され国民は周知の事実~
それでも、のらりくらりとかわしてきたが
汚職への不満が高まっていく中での発言で
とどめを身内から刺されてしまったボンボン
本当にクリスマスが来ないのは彼になった?
しかしながら、政治は安定して欲しい・・
教訓:フィリピン政界から目が離せません
現場からは以上です!
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